神戸空港のビジネスジェット専用施設、運営事業者を公募 万博で需要見込む 8月にも優先交渉権者を決定

神戸空港=2022年1月、神戸市中央区神戸空港1

 神戸市は、神戸空港でビジネスジェットの専用施設を運営する事業者の公募を始めた。2025年大阪・関西万博を機に航空需要の拡大が見込まれ、市は国際チャーター便の発着場となる新ターミナルが開業予定の同年3月末に事業開始を求める。

 神戸空港では、既に国際便を含むビジネスジェットの受け入れが民間で行われているが、専門で受け入れる事業者を新たに募る。事業者は駐機施設(エプロン)や格納庫、ラウンジなどの旅客施設を整備、運営するほか、機体のメンテナンスや修理などのサービスを一体的に提供する。

 事業用地は現行ターミナル西側で面積は最大3万平方メートル。契約条件は最低2万平方メートルの活用や、事業用定期借地権設定契約(10年以上50年未満の期間)など。賃料は1平方メートル当たり月額500円(一部150円)とする。

 申込期間は27~29日の3日間で、7月10、11日に市側と質疑応答を行う。同19日~8月8日に事業実施計画書類を受け付け、応募内容は学識経験者らによる選定委員会で審査される。8月下旬~9月上旬にも優先交渉権者を決め、覚書の締結を踏まえ10月以降に土地が引き渡される予定。

 公募の関係資料は市のホームページに掲載。市空港調整課TEL078.595.6272 (金 旻革)

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